日銀の利上げと株式相場
From:奥村尚
東京のオフィスより、、、
最近の経済番組や
TVニュースをみると、
日銀の利上げが9月中にあるとか
ベッセント財務長官が
片山財務大臣にリフレ政策を
やめるべきと要求したとか
複雑な話を普通に放送していますね。
リフレ政策とは、
reflation(通貨再膨張)の意です。
簡単に言うと、
日銀の政策で市中に出すマネーを増やし、
金利を下げ、政府が財政出動をして
金回りをよくすることです。
デフレ、あるいは、
経済が低迷しているときに
景気を回復させるための政策で、
やりすぎるとインフレになります。
日本経済は経済低迷どころか、
空前の好景気です。
そんな中でリフレ政策を行い、
財政出動を行うのは、
景気に油を注いで
爆発させることになります。
インフレも当然に上昇するぞという警告を
ベッセント財務長官がしたのでしょう。
しかも日本は、
金利が先進国では突出して低いのです。
政策金利1%です。
このインフレの中、
タダみたいな低金利で
円を借りることができるのですね。
世界の政策金利をみておきましょう。

日本の金利は、異常に低いです。
このままでは景気がバブル化して
インフレは加速します。
日銀の利上げは急ぐ必要があり、
6月に0.25%だけ上げたのですが、
その後は上げる態度を見せず、
今になっています。
さすがに日銀も
お尻に火がついて
景気の過熱を冷ます
必要性を感じている状況なので、
利上げが9月18日の
日銀決定会合で決まるだろう
というわけです。
ところで、
日本の物価上昇率(インフレ率)は 1.9%です。
日銀が理想としている
2.0%に届いていないのですね。
しかし、輸入物価指数は、
29.1%というすさまじいインフレが
既に起きています。
でも、統計上は1.9%なのです。
なぜ、こんなことがおきるのでしょう。
政府が補助金で
物価を抑えているためです。
ガソリンや電気代の
補助金を出していますよね。
本来はイラン・米の中東戦争や
円安でガソリンが高いのに、
日本で買う値段は
以前より安くなっています。
教育無償化をすすめたために、
昨年かかっていた教育費なんて、
今年はゼロになっています。
総務省が発表するCPIでは、
見かけ上の数字であり、
統計のマジックが
起きているんですね。
これでは物価の実態を見誤る
と判断した日銀は
独自指標を作っています。
総務省のマジックを
除去する計算を行います。
このあたり、さすがですね。
もし、政府の支援がなかったら
本来どれだけ上がっているのでしょう。
生鮮、エネルギー、
特殊要因を除く物価上昇は
日銀の計算では2.3%です。
既に、日銀の目標
インフレ率2.0%を超えて
上昇をしているのですね。
急激な変化を好まない日銀には、
できないことだと思います。
ただこの先、
金利が上がってゆくのは
間違いないでしょう。
2.3%の実質インフレが
2.0%以下で止まるまで
利上げは起こります。
参考までに、
今どれだけ(政策金利ーインフレ率が)起こっているか、
計算してみました。
この乖離は実質金利といいます。
グラフにしておきます。
日本は、実質金利が一番低いのですね。
あと1%は政策金利が上昇しないと
インフレは収まりません。
英米が政策金利に
下げ余地があることがわかります。

奥村尚