From:奥村尚
東京のオフィスより、、、

spaceXが今週(12日)に
予定されています。

イーロンマスクがCEO、
持ち株比率は42%、
議決権の82%を所有しています。


spacs X HPより

ニュースでは、
調達額は12兆円という
ものすごいスケール

などとニュースされていますね。

でも、すごいのは、
企業価値です。

いきなり、
時価総額 2兆ドル。

いきなり300兆円の
企業価値をもつ企業が
誕生することになります。

実は、IPOのための、
企業情報が公開されていますが、
これがおもしろい構造です。

全体の売り上げは
187億ドル(前年比+33%)

しかし、利益は -49億ドル

手元に目論見書がありますので、
セクター別会計で
みてゆきましょう。

1 衛星通信部門
好調です。

世界中に1000万人以上に
ネット環境を提供しています。

新しい会社なのに、
すでに数千もの人工衛星を
打ち上げて運用しています。

打ち上げロケットは、
ファルコン9というものですが、

打ち上げ後、
人工衛星を分離して

ロケットはさっさと
地球に戻ってきます。

1回の打上げで
大量の衛星を運びますし、

一つのロケットは
20回以上も繰り返し
使い倒します。

ひとつの人工衛星の大きさは、
薄いテーブル板のようなもので
4mx2m厚さ20cmです。

これをロケットに
20機以上も詰めて、
宇宙に送り出します。

宇宙ではさらに大きく広がり
11mまで蛇腹を伸ばして
太陽光発電を始めます。

当然無人で、

2日に1回くらいのハイペースで
スターリンク衛星を
打ち上げていたわけです。

売上114億ドル
営業利益 44億ドル

2 ロケット打上部門

有人ロケットも開発しており、
NASAや他の民間衛星の打ち上げも
請け負っています。

成功率が99.5%という
ものすごい数字を
たたき出しています。

同じ機体を使い回していて、
安定した性能を持っているので、
成功率も高いということですが、

完全に地球に戻して
安全に着陸させるというのは
すごい技術でしょう。

売上41億ドル
営業損失 6.5億ドル

3 AI部門

自社でAI半導体を設計し、
製造もする構想を進めており、

127億ドルもの
莫大な先行投資をしています。

NVIDIAの最先端GPUを
大量に運用し

巨大データセンターも
すでに運用に入っており、

Grokの運営と
GoogleへのAIデータセンターの貸し出しで
売上げを立てています。

これは、初期のTesla社が、
車を大量に作らない割には、
他の自動車メーカーから

(Teslaには不要な)CO2排出権を販売して
利益を上げていたことに似ています。

売上32億ドル
営業損失 63.5億ドル

以上ですが、

いやはや、なんとも、、、
漫画並みのスケールです。

主幹事証券はゴールドマンで、
IPOレポートを見る限り、

AI部門の売り上げは
4年後には3200億ドル(50兆円)に
なるとしています。

なぜ、
そんなに売り上げが爆発するのか?

宇宙インフラを使う
AI計算をするため、

電力は太陽光、冷却不要、
スターリンクを通した
地球へのサービスができるためです。

地上になにも設備が
ないところでも、

スターリンク通信機があれば、
AIを使ったサービスが
展開できるわけですね。

テスラ自動車もそうだし、
戦場でのドローン制御にも
応用できます。

興味が出た方は、
日本のオンライン証券会社でも
申し込みができます。

SBI、楽天、みずほの3証券で
扱っているようです。

なお、このIPOにより、

イーロンマスクがもつ
スペースXの株式価値は、
8660億ドルにもなるようです。

しかも、IPOによる希薄は
A株だけであり、

10倍の議決権をもつB株は
イーロンマスクが
個人で独占しています。

それにしても、

お金もここまでくると
想像できないただの数字の列
の世界ですね。

 

 

奥村尚