世界の株価指数とその先物取引をみる
From:奥村尚
東京のオフィスより、、、
NYダウとNK225の共通点は
結構多いのですが、
まっさきに思い浮かべるのが、
世界の株価指数で
最も有名なのがNYダウ、
そして、
日本で最も普及している
株価指数がNK225
ということでしょう。
先物取引における売買高の
NK225の地位は世界3位です。
1 SP500
2 Nasdaq100
3 NK225
4 Euro STOXX
先物の取引単位と証拠金の金額を、
それぞれの指数で表にしてみました。

どの指数先物も、
大体似たようなレバレッジですね。
SP500は、
米国の上場企業から選ばれた時価総額
上位500社の株式で構成されています。
S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスが
計算して発表しています。
この会社は、いくつかの会社が
出資して設立されました。
最大株主のスタンダードアンドプアーズ(S&P社)は、
ニューヨークを本拠地とする、
金融商品の世界最大の格付け会社です。
S&Pの親会社であった
マグロウヒル(現S&Pグローバル)が
73%出資しました。
2番手の株主は、シカゴ取引所(CME)です。
世界最大の取引所グループで、
24.4%出資しています。
3番手は、ダウジョーンズ社が
2.6%での出資比率でした。
しかし、2013年にCMEグループが、
ダウジョーンズ社から
株式をすべて引き取ったので
今はダウジョーンズ社は
S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス社とは
出資関係にありません。
しかし、社名にダウの名前が
残っているのはなぜでしょう?
ダウ社は、
ウォールストリートジャーナル
を発行する超ブランド会社で、
NYダウを開発した会社ですので、
出資はしていないけど、
計算式の知財とブランド名の
ライセンス契約をしています。
SP500は世界で一番重要な株価指数で、
投資家や経済アナリストにとって
重要な指標となっています。
このブランディングのために、
ダウジョーンズの社名を
いれているのです。
なお、ダウジョーンズ社は、
SP500の計算方式や
ブランドの利用における
ライセンスビジネスをしています。
SPグローバル社の財務報告で
支出がわかりますが、
ダウ社に年間
20億ドルほど支払っています。
2位のNASDAQは、
米国のハイテクを中心とする
企業の市場ですね。
ここで計算する指数 Nasdaq100を
利用した先物取引は、
シカゴ(CME)市場でのみ、
独占的に提供されています。
3位のNK225は、
日経新聞社が知財をもつ、
225社の株価平均指数です。
大阪市場で
先物取引されています。
シンガポールやシカゴ市場でも
先物取引されていますが、
海外市場でもライセンスしていて、
毎年莫大なライセンス料を
受け取っています。
日経平均のライセンス料は
公表されていませんが、
取引高に連動するフィーが入ります。
先物2億枚の取引が
毎年ありますので
おそらく50億円くらいの
ロイヤリティがもらえると
試算できます。
そのほかに、NK225を計算して
配信するサービス、
投資信託でNK225連動型から得られる
ロイヤリティなどを加味すると、
100億円はもらえそうです。
紙媒体の新聞が売れなくなって
久しいのですが、
日経新聞社だけは
(いえいえ、ダウジョーンズ社もですね、)
ライセンスだけで(なにもしなくても)食っていけますね。
話を元に戻しましょう。
株価指数先物の
地位の序列ですが、
意外なことにNYダウは
箸にも棒にもかかりません。
先物としては、売買高は
SP500の1/10程度です。
これは、機関投資家はSP500を
主体にしていること、
および、投資規模が小さい事でしょう。
NYダウ先物は
シカゴ市場(CME)に上場していますが、
1枚あたり5倍で計算されます。
対してSP500は50倍で計算するので、
投資額もレバレッジも、
NYダウ先物は低すぎるのです。
NK225は、SP500よりも
レバレッジが高いので、
とても人気があります。
SP500は、2021年までは、
250倍の契約倍率で
取引できたのですが、
そのとき、1枚あたりの契約総額が
2億円を超えるようになり、
利用ニーズが低下したため廃止されました。
奥村尚