円安の話
From:奥村尚
東京のオフィスより、、、
円安の進行が止まりません。
今年(Y2026)元旦のレートは、
1ドル156.67円、
1ユーロ 184円でした。
7月6日の時点では、
1ドル162.4円、
1ユーロ 185.4円です。
今年の推移をみてみましょう。
対ドル、対ユーロ、
双方をみておきたいので、
今年元旦を100として
為替レートを指数化しています。

市場がつけるレートですから、
上がり下がりは当然ありますが、
おおざっぱにみると、
右上がりです。
つまり、ドルに対しても、
ユーロに対しても、
円安が進んだわけですね。
ドルに対しては
4%程度円安が進みました。
6円もの値幅で、
円の価値は大きく下がったことになります。
一方、ユーロに対しても、
円安が進みましたが1%弱です。
値幅も1.4円程度ですので、
ドルに対してそれほど大きくは
価値を下げていません。
おおざっぱにみると
右上がりと書きましたが、
右下がりに、
しかも急激に下がる
時期もありました。
1月27日および2月12日、
一気に円高になったのですね。
今からみても、
わずか半年間の出来事ですが、
人間は忘れる動物。
皆さんは、
理由を覚えていますか?
(かく言う私自身、
なんだったっけ?
と調べたのですけど:-)
1月27日は、
トランプ大統領の
円高ドル安容認発言があったためです。
2月12日は、
衆院選で自民が圧勝したことで
円売りの解消
(巻き戻しなどとも言います)が
あったためです。
1月、2月とは異なるカーブで
円高が進んだ時もありました。
5月1日です。
これはさすがに
覚えている方は
多い事でしょう。
このときは、1月、2月と比べて、
はるかに急激に
下がりましたが(円高)、
これは、日銀による円買い、
ドル売りの為替介入です。
ちょうど米国では、
FOMCが政策金利据え置きを
発表したばかりの時間でした。
日本はマイナス金利は
解除していましたが、
0.1%の超低金利。
米国は、3.75%の高金利。
円を売ってドルを買うだけで、
金利差である3.6%の収入
(スワップポイントといいます)
を得ることができたので、
投機マネーがこぞって
円を売ってドルを
買っていたのですね。
5月1日には、
この状況を放置すると、
さらに円安が進行するので、
なんとか食い止めようと、
日銀がドル円の商いが薄いすきに
一気に円買いを行ったものです。
日銀が行ったと書きましたが、
自分の意思で行うわけでもなく、
正確に言うなら、
財務省の指示で
日銀が介入作業をした
ということになります。
日銀のHPをみると、
3.9兆円の資金を使って
円買いドル売りを行ったことがわかります。
1時間で、157円が153円まで落ちました。
上記3回は、
一時的に円高が目立った
ケースでしたが、
結局どの回も、
1か月程度で元の円安水準に
戻っています。
せっかく大金を使って行う為替介入も、
1か月足らずで元の水準に戻るのですね。
日銀の為替介入は
今後もあると思いますが、
短ければ数日で効果がなくなり
戻ることもあります。
株価は、円安から円高になるとき、
マイナス方向に振れることが
多いものです。
でもこの時は、
日経平均も大きく上昇しました。
不思議なことですが、
こうしたこともあります。
興味のある方は、
なぜこうしたことが起きたのか、
調べてみるとよいでしょう。
奥村尚