AI投資から考える日本企業の行方
From:奥村尚
東京のオフィスより、、、
10月13日に、IMFは、
Global Financial Stability Report
(国際金融安定性報告)
を発表しました。
AIに対する活発な投資が、
戦争の緊張や、
その他の下押し要因を相殺する
経済成長に支えられており、
金融環境は緩和的であると
述べています。
一方で金融市場は、
安定しているが、
リスクはあるとしています。
特に、
AI投資の調整
国債利回りの上昇
サイバー脅威の深刻化
の3つのリスクを指摘しています。
これは、今日本がまさに
直球で受けているものに
他ありません。
IMFの中では
述べられていませんが、
AI投資に関しては、
巨額の先行投資で
キャッシュを失っている割に、
儲かっていないという失望で
ナスダック市場を中心に
大きく下げたのは
皆さん承知のことでしょう。
今はデータセンターへの
投資が主体で、
ハイパースケーラーと呼ばれる
プレーヤーが主体となっています。
ハイパースケーラー(Hyperscaler)とは、
規模が大きいIT企業ではなく、
圧倒的な規模のデータセンター群
(インフラ)を保有し、
需要に応じて、サーバーやストレージなどの
コンピューティング能力を
爆発的に拡張(スケール)できる
事業者のことをいいます。
米Synergy Research Groupの
レポートによると、
世界に20-30社しか存在しないと
していますが、
Top3だけで
売上高もデータ容量も
6割を占めています。
その3社は、
1 Amazon AWS
2 Microsoft Azure
3 Google Cloud
です。
4位のMetaを入れて、
Big4ハイパースケーラーと
呼ぶこともあります。
なお、Top10には、
日本企業はありません。
別の見方をするなら、
日本企業はデータセンター投資は
していないので、
損をしようがない
と言えるのが日本市場です。
では、なぜ日経平均は下げたのか。
海外投資家のバスケット売りでしょう。
Metaに売りが入ると、
同じバスケットに入った
ハイテク株として、
アドテストや東京エレなどが
売られてしまうというわけです。
決して、
日本企業の業績悪化が理由で
下げたものではないのです。
そしてBig4は、
データセンターへの巨額投資を
抑えるどころか急拡大しています。
4社の投資額の合計は、
100兆円に達しています。
そして2027年は、
なんと150兆円を超える
巨大市場になると予想されています。
これは、データセンター関連の
インフラを売る日本企業にとって、
数年間は巨大な特需が続く
という見込みでもあります。
強固なファンダメンタルズである
といえますね。
奥村尚