日本の財務体質は、本当のところどうよ?
From:奥村尚
東京のオフィスより、、、
日銀の利上げは、
物価を抑えるという理由が
最大の要素であるが、
同時に、過度の円安を抑える
役割も果たす。
このことは、
最近のニュースで
よく報道されていますね。
しかも、
今後も利上げは続くとみられ、
これは久しぶりの「事変」なのです。
今、日銀の利上げが
あるかどうかではなく、
いつあるか、という見方で
マーケットは観ています。
こういう状況では、
必ず利上げは悪いという
負の面を強調する意見が
必ず出てきます。
今回は、ここのあたりを、
要点を絞って説明を試みましょう。
お盆のヒマな時間における、
ブリーフィングですね。
まず、日本国の借金
(主に国債.細かい解釈はヌキで国の借金とします)。
これは国家の経済規模(GDP)と比べて大きさを競う。
大きいほど悪い。
(GDP比政府総債務残という)
日本は229%で、
先進国堂々のブッちぎりのワースト1。
2位はイタリアで138%、
3位は米国で125%。
でも、借金だけを見てはいけない。
個人に置き換えると
わかりやすいのですが、
金持ちほど、借金が大きい。
金持ちには、
資産というものがあるからです。
いざというときは、資産を売却して
借金を返済できれば、
それでよいですね。
総債務から、資産を差し引くと、
ネットの借金が計測できます。
(GDP比純債務)
日本は 136%でやはりワースト1
2位はイタリアで127%、
3位は、米国で98%。
GDP比政府総債務額と
順位は変わりません。
でも、下位との差が
極めて縮まっていることが
わかりますね。
日本が1位だけれど、
ブッちぎりというわけではないのです。
また、毎年借金の利払いをしているので、
その比率もみておきましょう。
(GDP比利払い費)
日本0.35%
イタリア、米(ともに3.8%程度)
おぉ、日本は欧米の1/10しか
利払い金は負担していないのです。
日本はゼロ金利を続けてたおかげで
利払いは極めて少ないのです。
今後金利が上がったからといって、
過去にすでに取り決めた借金の金利は、
今後も変わりません。
こうした事実を考え、
ロイターやBloombergなどが
国債をデフォルトする
確率を提示しています。
(CDSスプレッド 算出はS&P intelligence)
以下、そのCDSスプレッドで、
小さいほど良い国です。
CDSスプレッド
(Bloomberg 2026年8月、単位はbp)
独 7
英 18
韓 22
日本26
イタリア 30
仏 30
米 34
中国 36
ロシア (取引中止)
これを見る限り、主要国4位。
日本は借金比率では
ワースト1位であった国ですが、
利払いの安心さという点では、
上位に顔を出します。
国債がデフォルトし、
日本政府の財政が破綻することは、
まずなさそうですね。
これは言い切ってよいでしょう。
実際には、金利が上がるとどうなるか…
なのだけれど…
これを簡単に説明するのは難しい!ので、
少しばかりお時間いただきます。
奥村尚