From:奥村尚
東京のオフィスより、、、

今回は、
データの読み方について
お話しします。

データを理解し活用する力は、
データリテラシーとも呼ばれます。

いろいろな事実を、
データを使って説明でき
理解するのは重要です。

データ、つまり数字は
定量的なものですから、
とても明確な判断の基礎になります。

ところが、実は、
案外怪しい使い方が
多いのです。

たとえば、有名な経済誌の中で、
このような言い回しがありました。

『英エコノミスト誌が行った
世論調査(3/27-30)では、

MAGA派の81%が
トランプ大統領のイラン政策を
支持すると回答しており、

前回(3/6-9)の91%から低下した』

という記事(の一部)がありました。

この文章だけをみると、
支持率がずいぶん下がったことを
いいたいのかなと思えます。

しかしこの短い文章には、
罠が2つしかけられています。

1つは、MAGA派の中での
トランプ大統領の支持率ということ。

もう1つ、下がったとはいえ
81%という高い支持率を
得ていること。

この二つの罠を
直ちに見破ることができれば、

もう、この人の文章は
(たかが知れているので)
読み進む必要はないのです。

少なくとも
時間の節約になりますね。

ここで、こうした判断の他に、
一定のリテラシーがあると、
さらに良いことが起こります。

まず、そもそも
大統領の支持率というのは、

国民のどれくらいあれば
良いのだろうか。

そして、
この世は全て相対ですので、

誰に対して、
どれだけ良いか(悪いか)
という比較です。

共和党の支持率と
民主党の支持率と合わせて
知っておくと良いでしょう。

大統領の支持率は、
調査する会社によって
だいぶ異なっています。

日本でも、
大手新聞社、情報ベンダーなどの
報道機関それぞれで

内閣支持率が発表されますが、
だいぶ異なっています。

例えば、

毎日58%
NHK 61%
JNN 71.5%

(いずれも4月に入ってからの調査結果)
です。

この数字をどう読むかは別として、
13%以上も差がありました。

話が脱線しますが、
日本の政党支持率の
調査でいえば、

先月末から、怪しい電話が
家電にしつこく
かかってきていました。

我が家は、電話は機械処理で
受けていますが、

調査会社も、機械処理で
相手を人間と勝手に仮定して、

『高市内閣を支持する人は1を、
そうでなければ2を押してください』
などと勝手に喋るんです。

我が家でも、
電話が相手をみて
適切な反応を機械処理しており、

機械同士がお互いに
言いたいことを言いあって
結局意味なく切れる

ということを
繰り返していました。

おもしろいといえば
おもしろいのですが、

そんな調査で、
正しい支持率なんて
測れるはずもありませんね。

米国でも、
民主党支持の調査会社であれば、

共和党の大統領の
支持率を低く見積もるでしょう。

これは恣意的というよりは、
調査対象が民主党支持者になるため、

どうしても共和党は
悪くなるためです。

公平に評価するというのは、
国民が億を超える大国では、
非常に難しいので、

いくつかの調査会社の傾向を知って、
数字を使う必要があるわけです。

そうしたことをせずに(知らずに)、
一つの調査会社の結果だけを
鵜呑みにしてしまうと、

そこから見える事実が
曲がってしまいます。

米国の党の支持率では、

ギャラップ、CNN、
フォーカルデータ、クックポリティカル、
リアルクリアポリティクスなど、

多くの良く引用される
調査元がありますが、
それぞれ数字が違います。

そうしたことに注意を払えると、
いろいろな事に関して、
深読みできるようになります。

相場ニュースの読解力も
確実に向上します。

 

奥村尚