1990年の新年選挙と日経平均
From:奥村尚
東京のオフィスより、、、
1月19日、高市首相は、
1月23日に衆議院を解散し
総選挙を行うと発言しました。
新年あけて
早々解散を表明するのは
1990年(海部内閣)以来です。
今回は、1990年以来の
新年選挙なんですね。
ここでは、当時の状況と今、
どれだけ共通点があるかを
みてゆきましょう。
1990年は、平成2年です。
この年は、3月にソ連では
ゴルバチョフ議長が
初代大統領に就任しました。
東ドイツでは
初の自由選挙が行われ、
その後西ドイツと経済統合し、
東西ドイツの再統合も
条約が成立しました。
その後直ちに
東ドイツが西ドイツに編入されて、
独統一が果たされた年です。
この一連の統一への動きは
全て1990年の1年間で
起きたできごとです。
いかに迅速に周到に
独が動いたかがわかりますね。
改めてこの史実をみて感心しました。
英国では、
サッチャー首相が辞任しました。
高市首相が尊敬し
目標とする人ですね。
任期の終盤でも人気があった
サッチャー首相ですが、
全ての国民が
所得や納税能力に関係なく
一定額を課す税金を導入し、
ひどく国民の人気を落とした事が
大きな理由です。
また、欧州統合に
ネガティブであったことから
財界で
サッチャーおろしの機運が強くなり、
党首選で信義を問うたところ
負けそうになったことが
引き金となり、
辞任に追い込まれたものです。
この年の日経平均も
みておきましょう。

1989年末、
日経平均は過去最高を更新し、
38916円で引けました。
そのあとを受けた1990年ですが
みるみる下落し、10月に入ると
2万円まで下落します。
38916円からみると、
ほぼ半額にまで
下がってしまったわけです。
もし1990年と
今年の共通点がおおければ、
なんだか嫌な感じもしますね。
当時の日本の政局を
みておきましょう。
1990年2月の総選挙では、
1年前に導入した消費税が争点でした。
この時点での自民党は
参議院では過半数を割っており、
野党は衆議院でも
過半数未満に追い込もうと
消費税反対を掲げ戦いました。
国民は既に
消費税は1年経過して慣れていたためか、
消費税反対はいまひとつ盛り上がらず、
自民党は圧勝します。
それをうけて、
株式相場はどう動いたかというと、
選挙後はどんどん下落し、
選挙前37500円前後であった株価は、
ズルズル一本調子に下がってゆきます。
株価が下がった理由は、
別に総選挙で自民党が大勝したから
というわけでもないはずですが、
この年は、
総選挙があった年としては、
最も大きく下落した年となりました。
今回の総選挙の争点は
今ひとつ不明確ですが、
食料品の消費税減税ということです。
増税と減税の違いはありますが、
消費税が争点になるという点では
共通しています。
さて、選挙があると、
どのような結果であれ、
結果が出るわけですね。
その結果を受けて、
不透明感払拭、という材料で
相場が上昇することは多いのですけど、
良い材料出尽くしで
相場が下落をしてゆく
という事も多いんです。
結局、選挙と相場は、
関係はあるように思えるが、
不透明感払拭なのか、
良い材料出尽くしなのか。
つまり、
上がるか下がるかの関係となると
それはわからない
ということになりましょうか。
奥村尚