下げ三日
From:奥村尚
東京のオフィスより、、、
4月3日、トランプ大統領は
相互関税を発表しました。
これが普通レベルの話であれば、
多少悪い程度の内容であれば、
発表と同時に安堵の気持ちも
起こり、霧も晴れて、
上昇することが多いものです。
しかし、
この日は ショッキングな内容で、
しかも、同盟国にも全く配慮しない
内容であったため、
世界に震撼が走り、
相場は暴落しました。
それまでも戦々恐々と
下げていた相場でしたが、
この報道でガッツリ落ち、
さらに継続して落ちている最中、
です。
4/3、 4/4の2日間で
下げた様子をみておきましょう。
ナスダック NDQ -11.5%
Nyダウ NYdow -9.3%
ドイツ DAX -7.8%
日経平均 NK225 -5.45%
4/7も下げていて、3日間では、
さらにこうなります。
ナスダック NDQ -11.4%
Nyダウ NYdow -10.1%
ドイツ DAX -11.5%
日経平均 NK225 -8.6%
実際には、3月の終わりの週から
4月にかけても下げていたわけです。
それからさらに3日間で、
さらにこれだけ下げた
ということになります。
相互関税ショックは、まず、
米国の株価先物からはじまり、
日経がそれを受け、
欧州、米国を日にかけて襲い、
週が明けてまだ収まらずに下げた。
では、3営業日で
8.6%の下げというのは
どの程度のインパクトであるか、
過去の暴落と
比べてみましょう。
直近では、
昨年8月1日から土日を挟んで
5日にかけての下げ、
3営業日で-21.8%は
過去最大の下げです。
この下げは、日銀の利上げ
という久しぶりの言葉に
市場が目くらましを食った、
としか言い表せないもので、
4営業目には、
11.6%の上昇となって
下げ幅の半分を挽回しました。
その次は、
1987年10月20日の
ブラックマンデーでした。
日本の日付の関係から
10月19日を下げ開始とすると、
2日間で -17.3%でした。
しかし、
3日目には9.3%も上昇し、
やはり、下げ幅の半分を
挽回しています。
まだ、今回の下げが
どうなってゆくか
結論は見えないのですが、
過去を見ると、
「下げ3日」
という相場格言の
「3」という数字は
実にいい得て妙である
と思います。
奥村尚