800円安→普通の日の普通の下落です
From:奥村尚
東京のオフィスより、、、
相場をみるとき、
いくら下落したか、
という観点でニュースされることが
多いように思います。
たとえば、
昨日(1/14 tue)の相場では、
前場から弱含みでスタート、
その後どんどん下がり、
38306円まで下落しました。
みてみましょう。

この時、-864.49円が
瞬間最大風速(13:11頃)でしたが、
これは、前日比-2.2%です。
たとえば、2016年、
ブレクジットの
選挙の開票とともに、
日本の相場は大きく下落したのを
記憶している方は多いと思います。
この時、日本は6月24日でしたが、
前日比1286円下落しました。
23日の終値は16238でしたから、
実に7.92%の下落です。
同じ2016年11月9日には、
トランプ大統領候補が
当選を決めた事で、
日本の相場が大きく
(その当日は)下落しました。
この時は、920円の下落で
終えました。-5.26%です。
終値ベースでは、7%だとしても、
ザラバでは、それを下回る下落に
瞬間はなっているわけで、
時間軸で追うと
もっと大きな下落の時間帯があります。
瞬間最大風速でいえば、
ブレクジット選挙では-8.46%、
トランプ選挙では-6.17%まで下落しています。
さて、
もし、今の相場水準で、
これだけの下落が起きたとき、
いくら下落するでしょう?
もし ブレクジット選挙の -8.46%下落した場合、
仮にNK225が39,000とすると、
3300円安となります。
なんと、一日で3000円を超す
下げになるということです。
それを考えると、
昨日 1/14の下げは、
普通の相場の流れの中での下げであり、
何らのイベントで
大きく下げたようなものでもあるまい、
という程度であったことが見えてきます。
今の株価、4万円における
800円安(2%)の下落は、
1万円における200円の
下落と比率としては等しいものであり、
まったく普通の日の普通の下落なのです。
あれこれ理由を考える価値もない、
ということになりましょう。
奥村尚
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