過去の内閣からわかる日経平均リターン
From:奥村尚
東京のオフィスより、、、
新しい内閣が発足しましたね。
内閣府の発表では、
第102代総理だといいます。
この102代という数字は、
同じ総理でも内閣改造があると
別の代としてカウントするので、
総理経験者の人数としては半減します。
いずれにしても、
明治18年12月22日、
1885年にスタートする
第一代伊藤博文総理から続く
日本の政治史における、
新しい1ページです。
この中から、戦後かつ、
1000日を超えた内閣をピックし、
日経平均の騰落率を調べてみました。
内閣によって
期間がまちまちなので、
騰落率は年率に変換しています。
それでは見てみましょう。

上昇率(年率換算)をみると、
中曽根内閣が最も高く、
年平均37%を超えています。
凄い上昇率ですが、
5年間を平均して、
なおこれだけの上昇を
果たしたのは見事です。
中曽根首相といえば、
就任当初は、
人がああいえばそうですね、
となびくように見えたことから
風見鶏といわれ、
あまり評価されていませんでした。
が、実際に就任してみると、
電電公社の民営化を成功させ、
日経平均は
8千から2万2千円まで
上昇させたものでした。
所得倍増計画を実現させた
池田内閣は、日経平均でいうと
年1.8%しか上昇していないので、
ほぼ株価に反応していなかった
こともわかります。
表には掲載していませんが、
上昇幅が一番大きいのは、
安倍内閣で、
日経平均は13245円上昇しました。
年率換算しない上昇率が
最も大きいのは
佐藤内閣で、210%でした。
3倍以上になったわけですね。
注目したいのは、
1000日を超える内閣では、一度も
マイナスリターンがないことです。
長期政権は、
その内容がどうであれ、
国家を安定させ、
それ自身が投資を促進させる、
というのが私の持論なのですが、
この表をみると、やはり、
ある程度はそれが言えるかな、
と思います。
自民党の総裁任期は3年です。
これは1000日を超えますから、
石破政権も、もし1000日もてば、
プラスリターンで
終わる期待があります。
仮説が間違っているか、
もしくは、自民党が(下野して)
野党にとってかわられると、
そうならないかもしれませんけどね。
奥村尚
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