過去下落時の安値と終値の関係をみる
From:奥村尚
東京のオフィスより、、、
日経平均の、過去の下落時の
ふるまいを観てみました。
今回は、その結果を、
ご報告しましょう。
ここでは、大きな下落を、
前日比-2.5%と定義しておきます。
(4万円の日経平均に対して
1000円の下落です)
2001年1月5日から、
2025年9月30日までの、
6105営業日の統計です。
注) サーキットブレーカー制度が
整えられたのは1994年以降です。
それ以前も暴落はあったのですが
取引条件が異なるので割愛しました。
また、使ったデータベース会社の
データ期間が2001年以降しかない、
という問題もありましたので、
期間は、2001年以降としました。
(1994年から2001年までは、
おおきな暴落もありませんでしたので、
まぁ問題はないでしょう)
以下、結果です。
<安値ベース、つまり一瞬でも>
前日比 -2.5%に達した日
389 (発生比率 6.37%)
前日比 -3.5%に達した日
137 (発生比率 2.2%)
前日比 -4.5%に達した日
63 (発生比率 1.0%)
前日比 -5.5%に達した日
33 (発生比率 0.5%)
この関係は、
下のグラフのように示されます。

好きな人のために、
数式を入れておきました。
R^2 = 99.9%という、
非常に統計で説明できる決定係数です。
<最大下落日と下落幅 top3>
2011/3/15 -18.3%
2024/8/5 -13.2%
2008/10/16 -11.4
なお、安値が
前日比 -2.5%まで
下がった場合において、
その安値幅に対して、
平均では78.8%が終値になります。
例えば、前日比-1000円が
安値であった場合、
終値は前日比 -788円となります。
平均的には、安値を基準に、
21.2%上昇してその日は
終えるわけですね。
『21.2%、最安値の下落幅より
2割は改善して終える』
事は覚えておくと良いでしょう。
25年間の統計ですので、
今後もの統計に従うと思います。
奥村尚